中古車店よりカローラルミオンの天井異音の修理についてご相談を頂きました。
とにかくものすごい音で売り物にならないとの事で、現場に急行いたしましたところ、ドアを閉めた時などルーフ全体が「バァ~~ン!」と響き渡ってしまう状態でした。
雨が降れば、乗員はすさまじい騒音に見舞われると想像できます。
とにかくルーフランニング(ルーフ内張)を外さない事には何も分かりませんので、大変な作業となりますが内装のバラシに取り掛かりました。
ルーフ内張を外してみれば、原因は一目瞭然でした。
ルーフボディは7本ほどの横桟(梁)で支える構造なのですが、その接着面がすべて剥離しルーフの鉄板全体が浮き上がっている状態となっておりました。
また製造時に接着剤が的外れな位置に付けられて、まったく接着されていない梁もありました。
入念に脱脂した上で、全ての梁にコーキング剤を惜しみなく注入接着しました。
どこを叩いても嫌な共鳴は一切起こらなくなり、ドアを閉めたときの音も重厚なものへと変わり、とても剛性感を感じられるまでに変化しました。
最後にすべてを元に戻して完了です。
中古車店オーナー様は、困った車を仕入れてしまい、大きな損失を覚悟したそうですが、なんと施工翌日にご成約することとなり、一緒に喜ぶことが出来ました!
地道な作業ですが、大きな効果を感じられる施工です。
一度ルーフ内張を完全に外しますので、同時に断熱材を入れたり、デットニングや制振も可能となります。
DIYでのルーフ内張外しは、ハードル高めの作業となります。
お気軽に相談いただけたら幸いです。
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